療育日誌

活動に参加する

2017/12/20

楽器遊びの時間に、楽器を片手に先生の楽譜を見て過ごしているお子さんがいます。活動にすぐ参加できる子もいますが、気分や体調など様々な要因で、なかなか参加する気持ちになれず、「やらない、やりたくない」と発信してくる子もいます。そんなときは、何をしてその時間を過ごすのかを本人の意思を尊重しつつ、話し合いや交渉で気持ちの折り合いをつけて決めていきます。もちろん、活動に参加できたり少しでも体験できることが最終目標になりますので、あの手この手で提案はしますが、どんな形で参加できたのか、どんな心境で体験できたのか、などそこに至るまでの過程を大切にしています。頑なに拒否していた気持ちが、先生とのやり取りの中で、だんだんと心がほぐれて気持ちの整理ができてくると「ちょっとはやってみようかな」「本当はやりたかったんだ」と自分の気持ちに気付けるようになります。楽譜を見ていたお子さんは、このあと、だんだんと気持ちがのってきて、他の楽器にも触れ合ったり、大きな声でご機嫌にクリスマスソングを口づさむほど気分が良くなっていきました。子どもたちの気持ちをすぐに理解してあげられるときばかりではありませんが、いかに寄り添えるかが支援の根本になっています。(ぱっそ 並行通園部)