療育日誌

椅子取りゲーム

2017/12/05

椅子取りゲームを楽しむ前に、まずは「椅子の前に立ち、音楽が止まったら椅子に座る」ことを練習します。それを何度か繰り返したあと「歩きながら曲を聴いて、曲が止まったら足を止めて、空いている椅子に座る」練習をします。「歩く・止まる・座る・立つ」を繰り返す遊びですが、同時に「曲を聴く・椅子を見る」という複数動作も含まれています。曲を聴いていないと止まれませんし、椅子を見ていないとどの椅子が空いているか分からないので、座れません。段階をおってルールのレベルアップを図り『一つ残ったいすに座った子が勝ち』という本来のルールを楽しめるように導きますが、一人ひとり感じ方は違いますので無理強いはしません。やる気が持続するようにその都度、良く曲を聴いていたことを褒めたり、友だちを抜かさずにじょうずに歩けたことなどをこまめに褒めていきます。一回で満足する子もいますし、座れなかった悔しさから、もう参加しない、という子もいます。そんな時は、応援席で一緒に友だちを応援します。応援している間に、悔しい気持ちもやわらぎ、気持ちを切り替えて次の活動に参加できます。子どもたちとゲームを楽しむことも大切ですが、心の動きに重きを置くことで、子どもたちとの距離も縮まっていきます。(ぱっそ 並行通園部)