交渉中

自由遊びの時間、「新幹線、ください」とＡくんが先生にお願いしました。それに対してＢくんが「Ａくん、車やる（Ａくんは車で遊んでほしいな）」と言いました。実は、Ｂくんも新幹線のオモチャが大好きで、できる事なら自分だけで遊びたいのです。２人とも、自分の思いは伝えられましたが、どうしたら良いのか困ってしまいました。そこで、仲介役の先生達の登場です。双方の思いを伝えたり、おもちゃカードを見せながら、ＡくんかＢくんのどちらかが他のオモチャで遊んでみたらどうかと提案したり、同じオモチャで一緒に遊ぶ事への促しをしたり…と、それぞれにわかりやすくお話ししました。やりとりの結果、新幹線のオモチャでＡくんもＢくんも一緒に遊ぶ事に決まり、その通り遊ぶ事ができました。自分の思いを表現する事、相手の思いを理解する事を学び始めている子ども達ですから、大人がサポートしながら、コミュニケーションの仕方を丁寧に教えていきます。（療育広場　ぱっそ）