療育日誌

わかりやすく伝える3

2018/02/05

「使った棒は、ここに置いてね」先生が指さししながら、ゲームで使った新聞紙の棒を、スタート地点に戻すように伝えています。棒を置く場所にテープを貼る等、より具体的に示す方法もあります。でも、先生の指示を聞く力、指示を聞いてその通りに行動する力が育ってきているので、だんだん具体的な物を使った視覚的支援を外してステップアップしていく事も大切だと思います。具体物ではないけれど、いつでもどこでも使える「わかりやすい」手段の一つが指さしです。言葉での指示に加えて先生(あるいは保護者の方)が指さした先を見る事で、「今、何をしたらよいのか。相手が何を伝えようとしているのか。」を知る手掛かりになります。関わる側が感じる「伝えたい・伝わらない」という思いや、子どもの「わかりたい・わからない」といういら立ちが、少しでも解消されてスムーズなコミュニケーションの力につながればと願います。(療育広場 ぱっそ)