療育日誌

指さしで伝える

2018/01/30

「先生、これ!」大好きな電車のページを開き、指さししながら先生と視線を合わせて、ワクワクした表情で、先生のリアクションを待っています。先生が電車の名前を答えると、満足そうに次の絵を指さして、「これは?」と次の質問をしてくれます。自由遊びの時間、絵本を見ながらのやりとりですが、この時のお子さんからのアプローチは言葉ではなく、指さしと表情でした。言葉を発する前のお子さんは、指さしやまなざし、表情、ジェスチャー等で、自分の思いを伝えてきます。それらは、お子さんにとっては言葉の代わりです。だから、大切に受け止めて返していきます。「思いを伝えられるって素敵だな。思いが伝わるって嬉しいな。」そんなコミュニケーションの根本を、遊びや関わりの中で体感しながら言葉を覚え、活かせるようになってほしいと願い、やりとりを楽しんでいます。(療育広場 ぱっそ)