療育日誌

折紙で遊ぼう

2018/02/28

折紙で遊ぶ事に挑戦です。いきなり複雑な折り方では難しいので、1回だけ折れば完成する簡単な物から始めています。先生が手本を示すと、それを見て折る事ができたお子さんがいました。右手で折った端をしっかりおさえ、左手の指先に力を入れて折り目をつけています。

タイヤを貼りつけて完成です。先生と、作った物を見せ合いながら「バス、上手にできたね。同じだね。」とお話ししました。「大好きな先生に褒められた。自分の力で作品を完成する事ができた。」そんな、満足感、達成感、幸福感を先生と共有した瞬間です。

「先生、バスって言っていたよ。『ブッブー』って言って走らせていたなぁ。まねして遊んでみよう。」自分で作った物には愛着がわきます。完成した物で、嬉しそうに遊んでいる姿も見られました。

今回の教材は折紙です。しかし、折る動作を学ぶだけではありません。先生が作る様子を見て真似する力、できた作品を通じて共感する事で培われる人と関わる力、半分に折った紙から「バス」をイメージして遊ぶ力、「できた!楽しかった!ほめられた!」という事から得られる自己肯定感といった心の育ち…1枚の紙を使った遊びには、こんなにたくさんの育ちの要素が含まれています。(療育広場 ぱっそ)