療育日誌

楽器遊び(選ぶ)

2017/12/18

その後の楽器遊びでは、先生がカスタネットや鈴やタンバリンを1つずつ鳴らしてお手本を見せると、子ども達は興味津々です。そこで、その3種類から好きな物を選ぶようにしました。「どんな音がするかな」「重さや感触はどんな感じかな」と手に取って確かめてから選ぶ子もいます。先生のお手本をしっかり見て聞いて、目の前に提示された時には「これにする!」と迷わず手にする子もいます。「好きな物を選ぶ」「自分で決められる」という事は誇らしく嬉しい事ですから、そこから育まれる自尊心を大切にしたいです。又、「一人ずつ順番に選び取っていく」という事もポイントです。誰かが選んでいる時、他の子は「待つ」事の練習です。「欲しい物や気になる物があっても、自分の思いを優先して行動しない」「相手の事も尊重する」といった、集団生活で必要な力の礎にもなります。楽器遊びの中にも、社会性の育ちを促す要素があるのです。(療育広場 ぱっそ)