教室のひとこま - 月別アーカイブ 2021年8月

夏休みが終了するタイミングで、子どもたちにメダルをプレゼントしました。メダルには、それぞれの得意な事、素敵な所が書き込まれており、皆の前で受け取ります。受け取った子どもから「私のここがいい所ってほんと？」と聞かれる場面もありましたが、具体例を出して本人に説明すると、照れ臭そうな表情を見せ、メダルを大事にカバンにしまう姿がありました。なかなか自分では気付きにくいかもしれませんが、トライアングルに通所してくれている全員に、沢山の素敵な表れがあります。具体的な言葉にして本人たちに伝える事で自己肯定感を高め、更なるステップアップに繋がると嬉しいです。

「お兄さん達みたいに跳びたいんだよ。」子どもの一言が発端となり、長縄跳びの練習が始まりました。スタッフの助言を聞きながら跳びますが、なかなか上手くいきません。跳び疲れ、諦めかけた時に出た言葉が「どこを見て跳べばいいのか分からないんだ。」でした。その言葉がヒントになり、より目立つ赤枠をテープで貼り、目印としました。別の子には、跳ぶ姿を動画撮影して、体の動きがどうなっているかを一緒に確認すると、パッと目を輝かせながら「分かった！やってみる。」と再び立ち上がり練習を始めたのでした。そこからの上達は、めざましいものがありました。これからも、子どもからの発信を逃さず、子ども達に合わせた支援をめざしていきます。

暑い夏休みも、毎日元気な子ども達。この日は、夏休み企画第一弾の実験工作「メビウスの輪〜応用編〜」を楽しみました。実験の楽しみはさることながら、この時間で学ぶことは沢山あります。工作実験の説明を聞き取ることから始まり、予想や結果等の発表時のマナー、自分と他児との意見の違いを理解し受け止めること等々。これら一つ一つが、子ども達の経験値をあげ力となっていきます。活動に参加する子ども達の、笑顔や真剣な眼差しが、印象的な活動時間となりました。

夏休みに入り、トライアングルに宿題を持って来るお友達が増えました。この日もA君とB君が仲良く並んで宿題をやっていました。「一緒に宿題をやろう。」「終わったら一緒に遊ぼう。」「一緒に早く終わらせようね。」と同じ目標を持って取り掛かり始めました。「一緒に。」が合言葉となり、2人の鉛筆の音が聞こえるくらい静かな集中する時間が流れていきました。スタッフは、お互いに切磋琢磨できる関係性の始まりを予感し、微笑ましく見守りました。

個別支援に来たA君と、ひも遊びをしました。この日は、身近にある物を作る課題でした。ひもの扱いに慣れてきたA君が、くるくると指先を動かしていると偶然にも大好きな恐竜が出来上がりました。スタッフからのアドバイスで、背景や恐竜の好物の肉も一緒に作り、納得のいく作品になったようです。じっと作品を見つめた後、「恐竜が大好きなお肉を見つけて食べようとしているね。」と大喜び。A君自身が、出来上がった作品をもとに、楽しい発想のお話作りにまで遊びを発展させてくれました。