療育内容

『トライアングル』の療育について

日常の生活場面を活用して

トライアングルでは、平日は学校を終えた放課後、土曜や長期休みは午後の時間を過ごします。まずは生活の場として『ホッ』とできること、くつろいだ気持ちになれるように見守ります。子どもたちは安心できる時間と空間のなかで、それぞれに自分らしさを発揮します。友達との様々な遊び、スタッフとの会話・本読み・工作・おやつ・・・そのひとつひとつを丁寧に過ごせることが大切なことだと考えます。

トライアングルでの日常には育ちや学びの機会がちりばめられています。荷物を棚に入れること、スタッフとあいさつをすること、送りとお迎え、おやつ、トイレ、宿題、そして遊び。まずは日常的なこのような場面を大事にしていきます。それは生活習慣の確立や行動の切り替え、見通しを持った生活をもたらすことになります。

社会性といわれる、他者とのかかわり、集団とのかかわりはトライアングルで育てたい重点のひとつです。まずは自然発生的に生じる遊びがそのステージになります。例えば、ごっこ遊びでは、自分のイメージを形や振る舞いにしながら、言葉にして表現することもあります。そしてこれらは友達やスタッフという他者に伝わり、返され、展開していきます。一方では、友達にイメージがうまく伝わらず何度も伝え直したり、相手の気持ちや思いを想像し直してみたり、たまには自分の気持ちをおさめてみたり、といったことを繰り返します。このような生きた場面は、子どもたちの社会性を育みます。スタッフはこれらの育ちを見守り、少しだけ手助けをします。

個別的な場面を設定して

子どもたちのなかには、学校で出された宿題を持参し、トライアングルで取り組む場合があります。宿題に取り組む場面は、個別に設定された時間となります。宿題を通して、出された課題の習得を目指しながら、集中して勉強する態度を養い、気持ちの切り替えや丁寧さを身につけていきます。子どもの持っている強みや苦手さもそこにみえてきます。声掛けや環境設定、あるいは課題への支援を通して、個別の課題に取り組むことをねらいます。

『からだ』は大事なかかわりの窓口です。緊張していたり、ぎこちなさを持っていたり、バランスに苦手を持つ子どもは少なくありません。トライアングルでは、からだに触れ、リラックスしたり、ゆっくりと動かしたり、相手に合わせたり、集中したり・・・とからだを通したかかわりを用いて、子どもの課題に取り組んでいきます。  また姿勢の整え方やバランスのとり方も子どもたちの課題になります。ひとりひとりに合わせたプログラムを通してこのような課題にも取り組んでいけます。

気持ちを整えるといいますが、情動の調整はほとんどの子どもにとって難題のひとつです。喜怒哀楽は自然なあらわれなので、大いに感じてほしいのですが、例えば興奮が長引いたり、シュンとした気分からなかなか切り替えたりすることが苦手な子どもがいます。その時々に、気持ちを整え、本来持っている生き生きとした姿に戻るやり方を身につけることができれば、子どもたちはより豊かな時間を過ごすことができるでしょう。子どもたちが上手に情動を調整するやり方を、一緒に考えていきたいと思います。

有意義な協働を目指して

トライアングルは家庭と、学校との連携を重要テーマと考えます。子どもに関わる三者の協働は子どもの育ちを支え、家族に安心や豊かさをもたらすと考えます。そのために具体的な連携を目指します。

家庭とトライアングルの間では、保護者の皆さんと顔の見える関係のなかで、会話を重ねていきます。その日にあったこと、日ごろ気になっていること、聞いてみたいこと、将来のこと、不安なこと、他愛もないこと、お互いに言葉を交わしていきます。そこには送迎サービスのないトライアングルの強みでもあります。なかには時間を設けて面談することが必要なときもあるかと思います。そのような機会にも応じていきます。 またスタッフは日々の記録を残し、子どもたちのあらわれをまとめています。このような記録には保護者も自由にアクセスできるようにしていきたいと思います。トライアングルで見せる子どもの姿には、意外な発見や気づきがあるかもしれません。もちろん見学や参加も歓迎いたします。

学校とトライアングルの間では、お互いに子どもの育ちを支える機関同士としての連携を目指します。具体的には、双方が作成している「個別の支援計画」などの書類について交換し、それぞれが何を目指し、大事にしているのかを共有していきます。子どもや保護者を通じて、情報交換や意見交換もすることができます。子どもを預かる責任ある機関として、学校をはじめとする関係機関と積極的にかかわっていきます。

家庭と学校の間の連携にもトライアングルの立場からコミットすることもできます。ときに2者関係のなかでは意思の疎通がスムーズでなくなるときがあるかもしれません。そのようなときに第3者としても役割から、相互のスムーズな連携をサポートすることができるのではないかと考えます。