教室のひとこま - 月別アーカイブ 2021年6月

相撲好きな子ども達が集まり、この日は腕相撲を始めました。写真は、上級生対下級生との一場面です。下級生は周囲からの応援を受け、体の大きな上級生に果敢にチャレンジしました。対する上級生は、腕には自信があるので直ぐにでも勝負をつけたいところでしたが、下級生を気遣いながら対戦してくれました。勝負の厳しさを教えながらも、相手に心遣いできる上級生が、とても眩しく見えました。

個別支援に来たAさんが、折り紙で小鳥を折りました。仲良しのBさんが、インコを飼っていることを知っていたAさんは、帰りにプレゼントしたいと言い、集団支援の部屋を訪ねました。Bさんも、Aさんの姿が見えると走り寄ってきてくれ、嬉しそうに受け取ってくれました。お互いを思いやる優しい空気が流れたひと時でした。

写真の彼は、中学生の折り紙細工の恐竜を見て創作意欲をかき立てられたようです。これまでは様々な車を作っていましたが、この日は「大きな恐竜を作りたい。」と意欲満々でした。スタッフと製作の計画を立てて、作業を開始しました。途中、思い通りに行かず何度も挫けそうになりましたが、たくさんのスタッフからの励ましを受けついに完成させました。最後まで頑張り抜く粘り強さや、やり切った後の清々しい笑顔が見られ、スタッフも一緒に、嬉しい気持ちを味わうことができました。

玄関が子ども達の作品で賑やかです。恐竜の骨格模型や季節感のある紫陽花の花などを、折り紙細工の得意な中学生が製作してくれました。恐竜は小学生にも大人気ですので、来所時などに足を止めて、いつ迄も眺めている子がいます。また、この作品に触発されて、段ボール工作で恐竜を作りたいと頑張る下級生もいます。子ども達は自分の得意を生かし、お互いに刺激し合うことでそれぞれの力を伸ばしてくれています。