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ADHDの診断基準や特徴的な症状は? 関わり方のポイントも紹介!

2017/09/22

アスペルガー症候群の特徴や症状

ADHDは発達障害の一つです。名前は聞いたことがあっても、どういうものなのか理解している方は少ないと思います。親御さんの中には、「うちの子はADHDではないか」「子どもがADHDと診断されたがどうすればよいのか」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。このような不安を取り除くためにも、まずは特徴や症状についてしっかりと把握することをおすすめします。

この記事では、ADHDの症状や診断基準・関わり方などについて見ていきましょう。ぜひ、ADHDと向き合う際の参考にしてください。

  1. ADHDの基礎知識
  2. ADHDの特徴
  3. ADHDの診断について
  4. ADHDの関わり方

1.ADHDの基礎知識

まずは、ADHDについてまとめました。

1-1.ADHDとは?

日本での診断名は「注意欠如・多動性障害」といいます。症状には個人差が大きく、成長に伴って変化するのが特徴です。一見して気づきにくいため、周囲に理解されずに悩んでいる方も多いでしょう。

1-2.特性について

ADHDの特性は「不注意」「多動性」「衝動性」の3つがあります。否定的な面ばかりが取り上げられがちですが、不注意は視野の広さ、衝動性は瞬発力とも言い換えることができ、決して悪いことばかりではありません。特性が支障とならずに生活できている方も大勢います。 

1-3.原因

ADHDの原因ははっきりと解明されていませんが、現在のところ、脳の一部がうまく機能しないことによって起こるという説が有力です。脳の前頭前野と尾状核、脳内の神経伝達物質の働きが低下することが影響しているといわれています。

2.ADHDの特徴

ADHDの具体的な症状や特徴を見てみましょう。

2-1.どんな特徴があるのか?

先ほども書いたとおり、ADHDの主な特徴には「不注意」「多動性」「衝動性」の3つがあります。具体的な行動としては、以下のようなものがあります。 

2-1-1.不注意

  • ものごとに集中することが難しい
  • 気が散りやすく、途中で別のことを始めてしまう
  • 忘れ物や失くし物が多い
  • 片付けや整理整頓をするのが苦手
  • 気が散りやすい

2-1-2.多動性

  • 常にそわそわと体が動いてしまう
  • 授業中に歩き回るなど、じっとしていることが難しい
  • 静かにすべき場所でも騒いでしまう

2-1-3.衝動性

  • 順番を待ったりするのが難しい
  • 状況に合った発言をするのが苦手
  • 決められたルールを守ることが難しい
  • 静かにしていることが難しい

2-3.年齢による特徴

次に、年齢ごとの特徴を見てみましょう。

2-3-1.1歳~小学校就学

落ち着きがなく癇癪(かんしゃく)を起こすことがあります。

2-3-2.6~12歳

この頃に目立つようになるのが、注意力の散漫や忘れものなどの症状です。

2-3-3.12~18歳

この頃に見られるのが、学校などで決められたルールに従うことができないなどです。周囲との関係がうまく築けず、不登校になってしまうケースもあります。

3.ADHDの診断について

ADHDの診断基準などをまとめました。

3-1.診断基準は?

ADHDの診断は、医師の問診がメインになります。日ごろの行動だけでなく、出生歴や発育歴・既往歴・家族歴などについての問診を受けることになるでしょう。同世代の子どもと比べて著しく不注意などの症状がないか、日常生活に支障をきたしていないかなどを確認します。その上で、アメリカ精神医学会の「DSM-5」や世界保健機関の「ICD-10」による診断基準が用いられ、正式に診断されます。

3-2.診断の時期について

「わが子がADHDかも」と悩む親御さんの中には、はっきりとした診断がされることに抵抗を感じる人もいるでしょう。しかし、専門機関による診断を受けて適切な治療を行うことで、その特性と周囲の環境とのバランスを改善できます。完治することはできなくても、トレーニングや薬物療法によって、お子さんが生きやすさを感じる生活を手にできる可能性はあるのです。できるだけ早く専門機関に相談し、適切に対処することをおすすめします。

3-3.相談について

一人で悩んでいても問題は解決しません。検査を受けるべきか否かも含めて、専門機関に相談してみましょう。相談先には、小児科や児童精神科、または地域の保健センターや児童相談所・発達障害者支援センターなどがあります。

3-5.注意点

癇癪(かんしゃく)を起こしたり暴力をふるったりする姿を見て誤解する人も多いでしょう。しかし、ADHDは生まれつきのものであり、育て方やしつけによって起こるものではありません。厳しいしつけによって行動を抑え込もうとするのは意味のないことであり、お互いにつらい思いをするだけです。その子の個性であると考え、その特性に合ったサポートを考えてあげましょう。

4.ADHDの関わり方

ADHDの子どもとどのように関わっていけばいいのか、ポイントや注意点を見ていきましょう。

4-1.特性理解の重要性

ADHDの子どもとの関わりを考えるにあたって、まず必要なのが特性を理解することです。ADHDは本人が怠けているわけでも相手を困らせようとしているわけでもありません。関わりの中でつい感情的になってしまうこともあると思いますが、その特性についてしっかりと理解することで、正しい接し方が分かってくるのではないでしょうか。

4-2.伝え方・コミュニケーション方法

では、ADHDの子どもにどのようにものごとを伝え、どのようにコミュニケーションを取っていけばよいのでしょうか? 具体的なポイントを見ていきましょう。

  • 「ダメな理由」を具体的に伝える
  • 興奮状態のときは冷静に見守る
  • 感情的に叱らない
  • ほかの子と比べない
  • できない理由を考えて、環境を変えてあげる

4-3.ほめ方

できないことが目立ちがちなADHDの子どもは、傷つきやすく自分を否定しやすい面があります。叱られたり仲間外れにされたりすることによって、劣等感を抱きやすいのです。思い通りにできたときには、しっかりとほめてあげてください。後からほめるのではなく、その場でほめてあげましょう。そうすることで「こうすればほめてもらえる」ということが理解できるはずです。

4-4.親の関わり方、ポイントと工夫

親は子どもにとって最も身近な存在です。関わり方を工夫することで、生活しやすくなるでしょう。たとえば、言葉の指示が伝わりにくい子どもにはイラストを見せて伝える方法がおすすめです。また、守りやすいルールを作って、守れたらごほうびをあげる方法もよいでしょう。子どもにやる気を与え、達成感を教えてあげることができます。「ダメ」「ちゃんとして」などの言葉で感情的に叱るのではなく、何がなぜいけないのかを具体的かつ短い言葉で伝えてあげるようにしてください。

4-5.周囲の関わり方、ポイントと工夫

周囲との関わり方としては、まず特徴について理解してあげることが重要です。「困った行動」の裏には、必ず理由があります。その理由が何なのかを考え、どうしてほしいのかを理解しようとしましょう。イライラしている様子が見られるときは、一人にしてあげる環境を作り出してあげることも大切です。また、何度も言いますが、ADHDは親の育て方やしつけが悪いせいで起こるものではありません。親に対して心無いことを言わないよう注意してください。

4-6.問題点や注意点

心配なのは、親御さんの心の問題です。ADHDの子どもを育てる上で、うまくいかずに悩んでしまうことはたくさんあるでしょう。同じことを何度注意しても伝わらず、頭を抱えてしまうことも少なくないはずです。そんなときに一番問題になるのが、親の孤立でしょう。周囲に理解してもらえず、人との関わりを避けようとする親御さんも少なくありません。周囲から孤立してしまうと、悩みはより一層大きくなり、悪循環です。心身の健康を崩してしまう前に、専門機関への相談や周囲への協力を求めることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか? ADHDの特性や診断基準・相談先などをまとめました。ADHDは、環境を整えることで生活の中で感じる「困難」を減らすことが可能です。その子の症状に合わせた対処法が必要になるため、まずはその子の特性と向き合うことから始めてください。子どもが感じる「つらさ」や「苦しみ」を少しでも取り除いてあげられるよう、一緒に考えていきましょう。