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自閉症の症状や特徴・診断基準は? 相談先や療育に関する情報も

2017/08/22

自閉症児の特徴・主な症状

「子どもが自閉症ではないか」「どうやって判断すればよいのか」など、自閉症の症状や診断についてお悩みの方は多いでしょう。その症状は非常に多様であり、専門機関でなければ診断はできません。現代医学で自閉症の治療法は確立されていませんが、信頼できる専門家のアドバイスを受け、それぞれの状態に合った療育・教育的支援を受けることで、安定した生活を送ることができます。

この記事では、自閉症の特徴や診断・自閉症の子どもとの関わり方などを見ていきましょう。

  1. 自閉症の基礎知識
  2. 自閉症の特徴について
  3. 自閉症の診断について
  4. 自閉症について相談できる場所
  5. 自閉症の子どもとの関わり方
  6. 療育について
  7. まとめ

1.自閉症の基礎知識

1-1.自閉症とは?

自閉症とは、生まれつきの脳機能障害によって、社会的な発達やコミュニケーション能力の獲得に偏りがある状態のことを言います。心の病気と思われがちですが、そうではありません。症状には個人差が多く、年齢や知的障害の有無・症状の程度などによって様々なものがあります。大きく分けて「社会性に関する障害」「言語やコミュニケーションの障害」「反復的で限定的な興味」が見られるのが特徴です。

1-2.自閉症の原因について

自閉症は先天的な脳機能障害が原因と言われていますが、そのメカニズムについては不明なままです。近年、研究によってさまざまな説が唱えられていますが、原因として確定的と言えるまでには至っていません。ただし、「親の育て方が悪い」「小さいころ人と関わっていないせい」といったかつて言われていた原因については、明確に否定されています。

2.自閉症の特徴について

ここでは自閉症の主な症状や合併症などを見ていきます。

2-1.自閉症の症状

具体的には、以下のような症状の特徴があります。ただし、個人差が大きく、すべてが当てはまるわけではありません。

  • 言葉の習得が難しい
  • 人と目線を合わせられない
  • 言葉は話せるが、意味を正確に把握できない
  • 自分の好きな言葉を繰り返してしまう
  • いつもと違うことをするのが苦手

最近は症状が軽い人も含めて「自閉症スペクトラム障害」という呼び方もされています。

2-2.自閉症の合併症

自閉症の合併症としては、多動性障害や学習障害・てんかんなどがあります。それぞれの症状を見ていきましょう。

多動性障害

  • 落ち着いてじっとしているのが難しい
  • 過度なおしゃべりをしてしまう
  • 公共の場でも静かにすることが難しい

学習障害

聞く・話す・読む・書く・計算する能力のうち、いずれかまたは複数のものの習得が困難

てんかん

  • 意識を失う
  • 全身がこわばる
  • 体の一部が勝手に動く
  • 耳鳴りやめまい

3.自閉症の診断について

自閉症の診断基準はどのようになっているのでしょうか? 

3-1.自閉症の診断基準

自閉症の特徴には様々なものがあり、矛盾して見える部分も少なくありません。たとえば、「自分の考えを表に出すのが苦手」という症状も、「人見知りをせず自分のペースで話をする」という症状も、自閉症に当てはまるのです。もちろん、すべてに当てはまる人はいません。一般的に、専門機関での自閉症の診断には「ICD-10」や「DSM-V」が用いられます。

3-2.自閉症の診断時期について

0〜2歳の赤ちゃん時代にすでに自閉症の特徴が表れていることも少なくありません。早期に発見することで、その後の対策を早くとることができます。最近では、幼児期に早期診断されることも増えていますが、判断の難しさや自閉症について詳しい医師が不足していることなどから、十分な環境が整っていないというのも現実です。ただし、発見が遅かったとしても手遅れではないことも知っておいてください。

4.自閉症について相談できる場所

自閉症に関しては、専門の医療機関や保健センター・子育て支援センター・児童相談所・発達障害者支援センターなどに相談することが可能です。発達障害者支援センターでは、医療・福祉・教育・労働などに関係する機関と連携し、自閉症者とその家族からの相談に応じています。問い合わせ先はこちらの一覧を参考にしてください。

5.自閉症の子どもとの関わり方

自分の子どもが自閉症と診断された場合、どう対応すればいいか悩んでしまう親御さんは多いでしょう。まずは自閉症について理解し、受け入れることから始めてください。自閉症は先天的な脳の特性です。本人の努力だけでは乗り越えていけない部分も多いでしょう。大切なのは、その特性を生かしつつ、できるだけ早く適切な専門機関とのつながりを持つことです。周囲と比べるようなことはせず、その子の良さを認めた上で、本人に合った社会生活を送れる方法を考えてみてください。

6.療育について

自閉症を根本的に治療することは難しいですが、療育によって社会への適応能力を大きく伸ばしてあげることは可能です。自閉症の療育では、最終的に自立した社会生活を送れるようにすることを目的としています。医師や保育士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・臨床心理士など、専門家のもとで療育を受けることができる療育センターの利用も検討してみましょう。実際に見学するなどして、お子さんに合った療育センターを選ぶことをおすすめします。

7.まとめ

いかがでしたか? 自閉症の特徴や原因・診断について詳しく見ていきました。自閉症は決して珍しい障害ではありませんが、まだ専門の医療機関が少ないのが現状です。各地域の発達障害者支援センターに相談するなどして、専門の医療機関を紹介してもらうことをおすすめします。1人で悩んでいても解決策はなかなか見つからないでしょう。専門家や専門の機関に相談することで一歩踏み出してください。