BLOG

発達障害の診断基準について知っておくべき4つのポイント

2017/06/05

発達障害チェックリスト

発達障害とは、先天的な要因によって心身の発達にばらつきが出る症状の総称です。近年では大人の発達障害も注目され、テレビ等で取り上げられることも多くなりました。発達障害は、成長するにしたがって生活のしづらさを感じるようになることもあります。しかし、子どもの特性に合った療育が早い時期からなされれば、個性を伸ばし社会生活に適応することが出来るはずです。

できるだけ早いうちに生活のしづらさや、障害を見極め、療育を行っていくことが大事です。そのためには医師はどうのような基準で発達障害を診断するのか、親や周囲の方は、どのように接していけばよいのか、以下の4つのポイントで考えていきましょう。

  1. 医師が発達障害と診断する基準
  2. 素人判断は禁物
  3. 専門医の診断を受けるためには
  4. 周囲の理解とサポートこそ大切

1.医師が発達障害と診断する基準

発達障害といってもその症状はさまざまであり、診断名も複数あります。そのため、医師は、「ICD-10」(世界保健機構)や「DSM-Ⅴ」(米国精神医学会)に定めた疾病の分類を診断基準に、自己の経験則等を加味して判断しています。

因みに「ICD-10」では、発達障害はF84というコードが付され、さらに自閉症・非定型自閉症・アスペルガー症候群・広汎性発達障害など8種類に分類されています。

また、「DSM-Ⅴ」では、発達障害は自閉症スペクトラム(ASD)と分類され、それぞれの障害の特性が独立したものではなく、連続した境目のないもの(連続体=スペクトラム)としてとらえるようにしています。

2.素人判断は禁物

子どもの発達障害は、2000年代に入った頃から早期発見に力が入れられています。その結果、発達障害の子どもに対する理解が広がり、支援も充実してきました。しかし、その反面いろいろな情報がインターネットを中心に氾濫しています。育児本や子育てサイトを読んだ親が、わが子の発達に不安を感じるようになったというケースも珍しくありません。

子どもの発達には一定の目安があり、生後1か月から定期的に行われる乳幼児健診は、それに基づいて発達がチェックされます。しかし、必ずしもすべての子どもが目安通りに発達していくわけではありません。発達にでこぼこがあることもごく普通です。発達障害の特徴の中には、誰が見てもすぐに分かるものがある一方で、長期間に渡って発達をチェックしていくことが必要なこともあります。

「この特徴が当てはまったから、うちの子は発達障害に違いない」という思い込みはもちろんのこと、「発達障害の特徴に当てはまっていないので、うちの子は発達障害ではない」という決めつけも危険です。発達障害を正確に診断するためには、専門的な知識が必要になります。素人判断はせず、専門医を受診しましょう。

3.専門医の診断を受けるためには

ここでは、発達障害の診断を行ってくれる医療機関や、発達障害の相談ができる機関を紹介します。

3-1.乳幼児健診で発達障害の疑いを指摘された場合

発達障害の中には、1歳半の健診で特徴が現れるものもあります。ただし、乳幼児健診の場で「発達障害です」と診断がされることはありません。発達障害の疑いがある場合は、保健師等の定期的な家庭訪問をしていただいたり、専門の病院への受診を勧められます。

また、小さな子どもは専門の病院を受診しても、診断されないこともあります。この場合は、定期的に受診することを勧められるでしょう。

3-2.こども園・幼稚園・保育園・小学校等で発達障害の疑いを指摘された場合

集団生活をするようになってから、発達障害の特徴が現れはじめる子どももいます。この場合は、担任の先生から専門機関への相談を勧められることが多いでしょう。発達障害情報・支援センターのホームページでは、全国にある相談窓口の連絡先を掲載しています。また、自治体の福祉課等に問い合わせても、発達障害を診断してくれる病院を紹介してくれるでしょう。

病院によっては、かなり先まで受診の予約がいっぱいになっているところもあります。早めに予約を行いましょう。また、一回の受診では診断されないこともあります。

3-3.親が子どもの発達障害を疑う場合

発達障害の中には、一緒に生活をしていないと気がつかないものもあります。このような場合は、定期的に検診を受けてみてください。

4.周囲の理解とサポートこそ大切

現在は、20年ほど前に比べると発達障害への理解も進んできました。自治体によっては、発達障害を持っている方がスムーズに生活できるように接し方のマニュアルを作っているところもあります。

発達障害は現在の医学では根本的に治すことはできません。しかし、早期から療育を行えば、人や社会との関わり方を学ぶことができ、スムーズな生活を送ることができるようになるでしょう。

親は、子どもに発達障害の疑いを指摘されたら、どのように接していけば良いか大変不安に思われると思います。周囲の方は、子どもや、家族に対して指摘をしたり怒ったりするのではなく、どのように接すれば良いかを聞いてあげてください。そうした理解をしようとすること自体が一番のサポートになります。

5.まとめ

今回は、発達障害の診断基準などについて考えました。現在は、発達障害の子どもを支援する民間の施設も増えてきています。発達障害を持った子どもを、両親だけで育てることは大変なことです。支援をしてくれる団体や、施設などを積極的に利用しましょう。

一人一人の特性や発達段階に合った療育の場を提供します

就学前のお子様はこちら「児童発達支援ぱっそ

小・中・高校生のお子様はこちら「放課後等デイサービス トライアングル