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発達障害の幼稚園選びは慎重に! 子どもの特性に合わせた選び方

2018/09/28

幼稚園選びは、発達障害のある子どもを持つ親にとって最初に突き当たる壁ともいえます。我が子を受け入れてくれる園はあるのか、どのように選んだらいいのかと、悩んでいる方もいることでしょう。この記事では、発達障害を持つ子の幼稚園選びについて見ていきましょう。

  1. 幼稚園選びの重要性
  2. 発達障害の子の幼稚園選びの困りごと
  3. 発達障害の子の幼稚園選びのポイント

この記事を読むことで、子どもの特性に合わせた幼稚園の選び方について知ることができます。ぜひ参考にしてください。


1.幼稚園選びの重要性

幼年期は、子どもが初めて社会生活へと踏み出す時期です。この先に続く就学・進学・就職と変化するライフステージのスタートとして重要な役割を担います。
この時期に生活習慣を身につけ、言葉を使ったコミュニケーションの取り方をおぼえ、友だちをつくることが大切です。また、多くの幼稚園は小学校区とも重なっているため、地域コミュニティーへのデビューともいえます。

2.発達障害の子の幼稚園選びの困りごと

2-1.選び方が難しい

発達障害の特性は個人差が大きいので、定型発達の子との違いを認識しにくい場合もあります。何が得意で何が困難なのか、自分の子の特性をよく理解していないと、合った園を探すのは難しいものです。自分一人で解決しようとせず、発達支援センターや市町村の窓口などに相談しましょう。

2-2.子どもが行きたがらない

園の運営方針や受け入れ態勢などに納得し、「ここに通わせたい」と思うところが見つかったとしても、子どもが「通いたい」と思うかは別です。言葉の遅れがあったり、こだわりが強かったりして、幼稚園に通うことに興味を示さない場合もあります。園や専門家と連携をとって解決方法を探していくことが大切です。

2-3.入園拒否をされることも

幼稚園探しの過程で、発達障害の子の受け入れを打診して断られる場面もでてきます。入園拒否や心無い言葉に傷ついたという体験談を耳にすることもあるでしょう。入園を断られたらその園とはご縁がなかったと諦めることも大切です。子どもを受け入れてくれる別の園を探しましょう。

3.発達障害の子の幼稚園選びのポイント

発達障害のある子の幼稚園選びは定型発達の子の場合と違いがあるのでしょうか?詳しく見てみましょう。

3-1.いつから始めるか?

4月の入園を希望している場合、前年の夏ごろには準備を始めたいものです。周囲のママ友や先輩ママさんからの情報収集は早めに行ってもいいでしょう。
入園手続きについては、自治体によって多少の違いがあります。事前に各自治体に確認しておきましょう。

3-2.まずどうするか?

子どもを幼稚園に入れたいと思ったら、希望の園または「子育て支援課」などに相談しましょう。現在、療育を受けている場合は、通所している療育施設や担当の心理士・療育の先生に相談してもよいでしょう。地域によっては、発達障害の受け入れがある園について教えてもらうこともできます。

3-3.発達障害について園に伝えるべきか?

後の行き違いを防ぐためにも、問い合わせの時点で発達障害について伝えておいたほうがよいでしょう。見学や体験、面談などのときに、苦手なことやできないことを伝え、心配事をさりげなく相談してみることをおすすめします。

3-4.園に発達障害の担当者がいるかを確認する

発達障害に対する園の対応を確認しておきましょう。発達障害専門の担当者がいることが理想ですが、専任でなくても発達障害に理解のある園や経験が豊富な園なら心配いりません。

3-5.加配制度を利用できるかを確認する

担任の先生以外に、特定の子どもに寄り添ってサポートしてくれる先生を配置してくれるのが「加配」です。もとは保育園に設けられた制度ですが、公立の幼稚園でも利用できます。加配制度には定員もあるため、利用が可能かは園に問い合わせてみましょう。加配の申請は親が行う必要があります。受付時期は地域によって異なりますので、各自治体に確認しておきましょう。

3-6.将来を考えた選択をする

発達に心配のある子の幼稚園選びは長期戦になります。現在のことだけでなく、就学のことも考え、焦らずに決めることです。たとえば、準備不足のまま3年保育にするよりも、1年間「療育」でじっくりと子どもの成長を促し、年中さんから幼稚園に通う方がストレスなく、スムーズに集団生活を送ることができるケースもあります。我が子の特性や状態をよく見て決めましょう。

3-7.情報は自分で確かめることが大切

現在はママ友だけでなくインターネットなどからさまざまな情報が入手できます。しかし、幼稚園や保育園は地域によっても園によっても対応が異なるものです。一つの園でも園長先生が変わることで方針が変わることもあるでしょう。もちろん、お子さんの状態によっても対応は異なります。人づてに聞いた情報はうのみにしないで、自分で確かめることが大切です。

まとめ

幼稚園選びは、この先に続く就学への道のりの第一歩として慎重になる必要があります。だからといって、一度決めたら変えられないのではなく、やり直すことも可能です。発達障害の子を受け入れている園はどの地域にも必ずあります。「入園を断られた」というネガティブな情報に振り回されることなく、我が子に合った園を選びましょう。